ヌードなアタシ
日曜日だったけど
公開されてから結構経つせいか
映画館は、それほど混んでいなかった。
瞬くんと2人、先に座席についてると
ケイちゃんと大介さんが
飲み物とポップコーンを持って
隣に座った。
大介さんは、バケツなみの容器に入った
大容量キャラメルポップコーンを
アタシに手渡す。
照明が落ち
宣伝の放映が始まった。
『それ…すごいね…』
瞬くんがバケツを見て言った。
『…うん。
映画の時は…いつも、これなの』
『そうとう好きなんだね…それ』
『普段は全く食べないよ…』
『……?』
『毎回、映画の時
大介さん、これ買ってくれるの…
しかも…このサイズでしょ
アタシ、上映中は
スリリンクな気持ちで食べまくるの。
エンディングまで
食べ終えれるかどうか…って』
『…一人で?!…全部?』
『2人とも、あまり甘い物食べない』
『…うん。』