ヌードなアタシ
映画館を出ると
西の空が夕焼けで赤く染まっていた。
夕食までは、まだ時間が早いし
どこか行こうかとケイちゃんが言う。
『俺、まだ
こまちちゃんの写真見てないし…
ケイの事務所に寄ろう』
『…いいけど。
まだ修正終わってないのよ』
『原板でいいよ。
おう、こまちちゃん、
昨日一日でクライアントから
OK貰ったんだって?
やるねぇ〜』
『あ、アタシも、まだ見てないの
どんなふうに撮れてるのかな…
見てみたい…』
アタシ達は
ケイちゃんのスタジオに向かった。
…と、言うことは
瞬くんも見るよね、あの写真…
『あのね、今回の写真ね
背中丸出しなの…驚かないでね』
『ほんと?
結構ハードだね。
でも今、聞いちゃったから…
こまちちゃん言わなきゃ
見た時、確実に驚けたのに…残念』
瞬くんは隣で笑った。