ヌードなアタシ
『学祭でジャズ研ライブすんだけど
当日、校庭で演奏しながら
告知と呼び込みすんだって…
それは、毎年1年がやるらしいんだ…
今年の1年は、俺ら2人だけだろ?
どうしようかと思ってさ…』
『えーっ、2人だけでぇ?!』
言葉と裏腹に…
どー見ても、奈緒は嬉しそう。
『校庭だからね…
電源とか無理だし
ましてや、ピアノ持ち込めないだろ?』
『そっかぁ…あっ、卓己くんは
アコースティックギターとか
ウクレレとかにすれば
いいんじゃない?』
『んー…そーだな…
奈緒は?』
『うん…キーボードも
電源ないと無理だし…』
『ピアニカは?』
アタシはふと口をはさんだ。
『おっ、小学校の時弾いたよな!
それ、いいんじゃね?』
『こまちちゃん、ナイスアイデア!』
奈緒はパチンと両手をたたいた。