史上最強お姫様の後宮ライフ覚書



何しろ、そのおかげで一時期持ち上がった次期近衛隊長という話が、消えてしまったこともあるのだ。


その理由は、国王陛下の側に仕えている大臣達が猛反対したからだ、と兵士達の間ではまことしやかに囁かれているが、真実は定かではない。


しかし、ランティスが国民のためを思っての行動をしているということは周知の事実で、国民のためならば大臣にすら歯向かう有り様だ。


部下からの信頼が厚くとも、こうなったというのもある意味当たり前だろう。


むしろ、国民の生活を改善させることこそが生き甲斐であるランティスにとってその他のことは二の次。


権力や財産欲もそうだが、ことさら性欲などと言うものに関しては意外にも汗に流れてしまっているのか、はたまた欠如しているだけなのか…


裏では男色家だという噂が出回るほどランティスは女に対する興味が人一倍薄かった。


 
< 12 / 55 >

この作品をシェア

pagetop