史上最強お姫様の後宮ライフ覚書



しかし、その優勢も父親であるラキアヴェル国王が亡くなったことで一転した。


何しろ、国王の死は本当に突然で遺言なども全く残っておらず、自動的に当時19歳だった一番上の姉が王位についたのだ。


二番目の姉は既にその時、貴族の子息へと嫁ぎ、三番目の姉も一応婚約者が居た。


しかし、問題は末娘のリスティーヌ。


大臣達としては、このまま一番上の姉に政治を任せたくは無かったが、仮にも相手は第一王女にして既に国の最高権力者。


逆らえば自分達の命すら危ないその状況に大臣達は口惜しくも口を閉ざすことしか出来なかった。


そして、それから数年間、女王になることを望まれていた少女は、まるで下働きのような処遇を受けることとなるのだった。


 
< 3 / 55 >

この作品をシェア

pagetop