史上最強お姫様の後宮ライフ覚書
「――申し訳ありません、パンドラ様。」
「ええぃ、この役立たず!妾(ワラワ)の命令を遂行することも出来ぬのか!!」
しかし、事態は彼女が思うよりも深刻なものだった。
「――なるほど、彼女はそう出たの。予想の範囲内だわ…」
正妃候補の策略や、思惑が絡むこの後宮。
「ねぇ、新しい正妃候補ってどのような方なのかしら?」
4人の正妃候補が揃ったこれからこそが本番であり、争いの火蓋が切って落とされたということにリスティーヌは気づいていなかった。
「はぁ、本当に面倒くさい…」