小悪魔×俺様
めんどくさいから黙ってよ…。





咲樹菜が髪を乾かしてくれたあと、外に出た。




寒い…。





一番近いスーパーで晩ごはんに使う材料を買った。






「重いー…。」

「持つか?」

「弘夢だって持ってんじゃん。だからいい。」





普通さ、「いいよ〜」とか「ありがと〜」とか言うんじゃねぇの?




「いいから持つ」なんて言えねぇよ、これじゃ。




でも、そんなとこにも惚れたみたいだな。





って…1人でなに考えてんだ…。





それからDVDを適当に選んで家に戻った。






「ただいまー♪」

「おかえり。」

「って、弘夢も今帰ってきたんじゃん。」





そんなどうでもいい会話を夕方まで繰り返した。





「そろそろご飯作ろっか?」

「おう。」





今日はイヴだから俺も咲樹菜を手伝う。





「はい、これ切って♪」

「はいよ。」





旅行で琉とキッチンに立ったときと違う。




嬉しいっす…!!





「なんかさ、」

「ん?」

「夫婦みたいだね♪」





ズッキュン…。




イヴだからでしょうか。



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