小悪魔×俺様
「〜…とにかくっ!!話し合いとかまぢでいらないから!!じゃっ!!」

「あ、おい!!」





ごめんね、先生…。




だけど今、弘夢の家の場所をお兄ちゃんに知られるわけにはいかない。




お兄ちゃんが来なくちゃいけなくなる。







「咲樹菜?」

「葉那…。」

「…次、サボる?」

「…うん。」





何も言わなくてもわかってくれる葉那に泣きそうになる。





あたし達は次の授業をサボって屋上に来た。





「もう結構暖かいね〜。」

「だね。…で?どうした?」

「うん…お兄ちゃんと会わなくちゃいけないかも知れなくて…。」

「まだ無理なの?」

「うん。もうそろそろ子供が産まれるころだし…。」





邪魔なあたしがいちゃいけない。




今は平和に過ごすべき。





「咲樹菜が心を決めるまでは会わない方がいい。お互いに傷つけるかもだし。」





やっぱりそうだよねー…。




自分でもそんな気がするよ。





「うん。ありがと。」

「いいえー。でもいつかは会いなよ?」

「…うん。」





いつか…ね。




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