小悪魔×俺様
「頑張ってよ。あたし、咲樹菜の兄ちゃん知らないけど。」

「あ、そっか。」





葉那が来たのは咲樹菜が家に来てからだっけ。






「じゃ、これから琉とイチャるんで。」

「はいはい。じゃあな。」





電話を切ってケータイをしまう。





はぁ…。




似た者兄妹なのかなんなのか…。




なんか俺まで緊張するし。




でも、咲樹菜のためだし。






「ただいま。」

「あ、おかえり。」

「まだ行かねぇの?」

「うん。」

「ならイチャるか!つかイチャる。」






それから咲樹菜が仕事に行くまで触りまくった。





琉と葉那に負けてらんねぇじゃん?






「疲れた…まぢ疲れた…。」

「楓。おかえり。」

「弘〜!!奏汰は?」

「帰ってきてない。」

「わかった、ありがと。」





フラフラしながら階段を登っていった楓。




…心配。





それからしばらくして奏汰も帰ってきた。





「ただいま。」

「おかえり。楓なら二階。」

「ん。わかった。咲樹菜は店か?」

「そう、店。」

「あっそ。」





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