小悪魔×俺様
てめぇから聞いたんだろーが。





困った俺様親父…。





「あ、奏汰!」

「なんだよ。」

「明日、咲樹菜の兄ちゃん来る。」

「何しに?」

「和解しに。」

「へぇ。じゃあ俺は楓とイタリアンでも行ってるわ。」





そう言って奏汰は二階に上がった。




イタリアンって…。




…なんかムカツク。





でも奏汰はわかってくれたみたいだし、俺は間違ってないっぽい。






それから深夜まで咲樹菜を待った。





…咲樹菜ってこんな気持ちで俺を待ってんのか?





…出来るだけ連絡することにします…。






「ただいま…。」





小さく聞こえた咲樹菜の声。





「おかえり。」

「弘夢!?待っててくれたの?」

「まぁな。疲れた?」

「うん。」

「先に寝るか。」

「うん。」






ベッドに入って、咲樹菜を抱き枕みたいに抱きしめる。





「ふふふ♪」

「なに、キモイ。」

「ひどっ!!幸せだなって思ったのに!!」

「はいはい。おやすみ。」





そうして眠りについた。





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