小悪魔×俺様
「あたしは今、楓さんのQってブランドのモデルと奏汰さんのKINGって飲食店の店長やってます。」

「ポスター見た。やっぱ可愛いな、咲樹菜って。」





なんか、お兄ちゃんに言われたら照れる。




でも、気付いてるよ。





さっきからお兄ちゃんの目はあたしの目を見てない。





「やめる気もないし、モデルの仕事を増やす気もないです。」

「そっか。担任には…言っとく。」





やっぱダメかな?




せっかく弘夢たちが用意してくれた機会なのに…。





「咲樹菜。素直になれ。隠す必要ない。ここにいるのは家族だから。」





弘夢はあたしを見てそう言った。





「つか…もうお互い素直になれないなら、もう俺から言っちゃっていっすか?」

「は?」

「俺は両方の気持ち知ってるから言うけど…言葉が足りねぇんだよ、小柳兄妹!!」

「「…!?」」





弘夢!?




静かにしてると思ってたら…ついに痺れを切らしました。




俺様が参戦…。





「つか、聖人さんもちゃんと咲樹菜を見てくださいよ!!目を見て話す、これ常識。」

「はぁ…。」




< 168 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop