小悪魔×俺様
「なぁ、咲樹菜っていっつもこうなのか!?俺は兄だから良かったけど、他の男に今の顔で今のセリフ言ったら…食われる!!」

「いっつもこう。もう、俺心配で仕方ない。んで、俺自身も持たない。」

「まぢかよ〜…。」





…なんかさ。




どうなの、その会話。




本人の目の前だし。






「咲樹菜。」





弘夢とお兄ちゃんがギャーギャーやってるなか、遥さんがあたしの隣に座った。





「もう…大丈夫?」

「え?」

「聖人さ…ああ見えて、咲樹菜のこと超心配してたの。この子…美砂が産まれてからも。あんな笑顔久々に見た。」





お兄ちゃんが?




あたしは…お兄ちゃんの為って言ってお兄ちゃんを傷つけてたんだ…。






「電話も毎日留守電チェックしてさ。ポスター見たときなんて、涙目になって写メ撮ってた。」





それは…ちょっとアレだけど。





「これからはさ、1ヶ月に一回でいいから電話してやって。」

「…気が向いたらね。」

「はは!!咲樹菜らしい!!」




なんか…遥さん、さらに綺麗になった。




母は強し?




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