小悪魔×俺様
「神楽や洸輔、郁くん、紗和ちゃん…。みんな傷つけた。」

「楓…。」

「まぁ、何が言いたいかっていうと…弘夢から聞き出してあげてよ。咲樹菜チャンが弱いならなおさら。お願いだから傷つかないで。」






楓のこんな低い声は初めて聞いた。




それくらい、重い気持ちで言ってくれてる。






「心配すんな。誰の息子だと思ってんの?」

「そうだったね〜!」





それから料理を食べて楓の車で帰った。





「おかえり〜。」

「奏汰〜♪」





相変わらずただいまのキスは続行中。




いつまでも若すぎんだよ…。






「風呂入ってくる。」

「あいよ。」





風呂で考えることは奈々をどうするかってこと。





やっぱ証拠なんて掴めないし、それを待ってもらんねぇ。





会いに…いかなきゃだよな。





「よし…。」





仕事が一段落したら行く。





咲樹菜も連れて。




それしかないと思う。






俺はそう決意した。





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