小悪魔×俺様
「最終兵器だよ、あれは。なんだかんだいってモテたいんだよね、たぶん。」

「いやぁ、咲樹菜がやな奴に見えたよ。」






ほめてるの?




…一応誉めてるってことで…。






「…咲樹菜。」

「へ?」





呼ばれて声がする方を見ると弘夢がいた。





「どうしたの!?」

「仕事終わったから。…ちょっと…ついてきて。」

「…な…に?」





弘夢がすごく真剣な顔してる。




怖いよ…。





「いじめてる奴等をまとめてるやつがいる。」

「あ…奈々さん?」

「し、知ってたのか?」

「名前だけね?なんで?」

「あ…そっか。ならいい。とにかく、そいつんとこ行くぞ。」






そいつ…って…。




顔も知らない奈々さん?





「弘夢…知ってる人?」

「まぁ…。」





どうしよう…。




ホントは裏に首謀者がいるって知ってた。




っていうか…保健室で聞いた言葉が頭から離れなかった。





でも…会うって怖い。




だって、あんな何人も、近くにいなくてもまとめちゃうんだよ?





すごいよ…。




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