小悪魔×俺様
◎咲樹菜



目が覚めると、もう夕方で、だいぶ楽になってた。





風邪なんて久しぶりにひいたよ…。






悩みすぎ…かな。





あの日から…。





なぜか不安が消えなくて。




怖いんだ。





弘夢がいなくなるんじゃないかって。





弘夢を信じてない訳じゃない。





ただ、奈々さんが怖かった…。




なんでも出来ちゃうような気がして…。






「弘夢…。」





弘夢は隣であたしの手を握ってくれたまま寝てた。





安心する…。





「ん……咲樹…菜?」

「うん。」

「大丈夫か?」

「だいぶ楽。弘夢、ずっといてくれたの?」

「どこにも行くなってお前が行ったんだろ。」





そうだった…。




熱に任せて恥ずかしいこといっぱい言っちゃった!!





今さら恥ずかしい…。






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