小悪魔×俺様
「晩飯は?」

「食べたくない…けど食べなきゃね…。」

「えらい。お粥かなんかつくってくるから待ってろ。」

「ん。」





そう言って弘夢は部屋から出た。





最近…あたしは上手く笑えてない。




だから、弘夢も気を使ってる気がする。





全然さわってこなかったし。




キスだって、薬の時のが久しぶり。





だから、余計に不安になったのかもしれない。





ごめんね、弘夢…。





「咲樹菜ー。つくってきたぞ。おら、食え。」

「はーい。いただきます…。」





お粥ならつくれるんだね…。




「…うまい。」

「それは良かった。」

「まぁ、不味く作れる人のが凄いけど。」

「ムカツクな、お前。」





だってお粥だよ?




ありえないから。





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