小悪魔×俺様
「なんでボイスレコーダーなの…。」

「泣き顔が見たいんだってさ。」

「ずるいよ…バカ…。」





琉くんもずるいけど、弘夢もずるい。




『咲樹菜が好き。』




って言葉が頭を駆け巡る。




約束もちゃんと覚えててくれてたんだって…。





「今から行ってもいい?奏汰クン達にも咲樹菜にも詳しく説明したいし。」

「あ、ちょっと待ってて!!」






一旦ケータイをベッドに置いて、一階におりた。




やっぱり疲れた顔をしてる奏汰さんと楓さん。






「どうした?」

「あの…弘夢が見つかった。」

「「え!?」」

「で、なんか琉くんが説明したいから今から来てもいいかって…。」

「なんで!?今すぐ迎えに…!!」

「楓、待て。わかった。琉呼べ。」

「う、うん…。」






部屋に戻ってケータイを手にとる。





「もしもし、いいって。」

「わかった。今家の前にいるから入る。」





そう聞こえた瞬間、玄関のドアが開いた。










「じゃ、話せ。」

「うん。」






居間に通された琉くんは、あたし達3人と向かい合うように座った。




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