小悪魔×俺様
「な、なんで!?」




慌てて起きると、クスッと笑った。




なんか…いつもと違くない?





「…どうしたの?」

「なにが?」

「なんか…大人しい。」

「うるせぇ!」





あれ、いつもと同じ!?




「…お前が保健室って聞いたから…。」

「え!?心配…してくれたの?」





黙っちゃった…。



え、まぢで!?




ホントはただのサボリなんだけど…嬉しいから黙っとく!!




優しい館木弘夢にドキドキする…。




あたし勘違いしちゃうよ…。





「今って何時?」

「もう放課後。」

「うそ!?」





寝過ぎだよ…。




どんだけ寝たの、あたし!!





「お前帰る?」

「ん、帰る。」

「送る。」

「ぅえ!?い、いいよ!!」





心の準備が…!!




しかも、なんか調子くるっちゃうよ…。





「俺が送ってやるって言ってんだから素直に送られろ。」





こんなときの俺様は良いかも。




だってそれ言い訳にして送ってもらえる!!





「じゃあ送られてあげる。」

「…っ!!バーカ…。」




< 25 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop