小悪魔×俺様
顔をあげた咲樹菜。



なに、その顔…。




カワイすぎ…。





「館木弘夢が好き…。」





はい、もうノックアウト。




そんなカワイイ顔で好きって言われたら、誰だってオチるだろ…。





「だから…館木弘夢があたしを好きじゃなかったら付き合うのヤなの…。」





ずるいよ、小悪魔。



つか、嬉しすぎて…。




お願いだから他の奴にそんな顔見せんなよ?





「俺は好きでもない奴のために保健室行くほどヒマじゃねんだよ。」

「…え?」

「咲樹菜だから行ったの。」

「それって…!?」

「つか、俺は嘘で付き合うなんてめんどくさいことはしねぇの。」

「…ちょ、待って!!」





もう解るだろ?




だって、咲樹菜がだんだん笑顔になっていってる。





「それって、直球ストレートに言葉にすると…?」

「はぁ!?」





こいつ…。




俺に告わせる気か!?






「調子乗んな!もうわかってんだろ!?」

「だって〜あたしだけ言うのもね?」




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