小悪魔×俺様
館木弘夢は驚いた顔をして、それからいつもの自信たっぷりな顔になった。




あぁー…もう…あたしはこれだけでドキドキしちゃうよ…。





「お前ムカツク!けど、そーゆうとこが好きみたいだ。」





今…さらっと好きって言ったよ!?




あの館…じゃなくて弘夢が!!





「…あたしだって不安だったんだから。あたしはどんどん好きになってくのに、弘夢は付き合ったら終わりなんじゃないかって…。」

「お前もバカだな!俺だってお前と同じだ!」





そう言って、弘夢はあたしを抱きしめた。





それから…キスをした。





え?




あたし、キスしてる!?





「…俺だって…我慢してたんだからな。」

「…もう…弘夢大好き。」





朝から道端で…こんなことしちゃってるあたし達は多分バカ。




でも、今ので余計好きになったんだ。





「なぁ、もう遅刻なんだけど。」

「サボらない!!行こ?」

「…やだ。サボる。」

「え、ちょ!?」





弘夢はあたしの手をひいて歩き出した。





どーなの…。




まぁ、いっか!!





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