小悪魔×俺様
なんだよ、この空気…。




誰のせいでもないし、誰もお互いを嫌ってないのはわかる。




でも居心地が悪いような…。





「弘夢、行こ。」

「あ、あぁ…。」





咲樹菜があんな寂しそうな顔になる理由が少しわかった。




咲樹菜が聖人さんを好きだったぶん…。





「咲樹菜?」

「なんであんなピリピリしてるんだろーね…。」






そんな顔すんな…。




お前が喜ぶかはわかんねぇけど、俺が出来る最大の助けをするから…。









「ただいま。」

「こんにちは…。」

「弘夢、咲樹菜!おかえり。って…今日泊まりか?」

「あぁ。なぁ、今楓いる?」

「いるけど…。」





奏汰も咲樹菜も意味がわからない顔してた。





俺は咲樹菜の荷物を部屋においてからリビングに入った。





「どうしたの〜?」

「まぁ、座ってくれ。」





なんか…結婚の挨拶みたいな雰囲気だけど…。




違いますから!!





「実は…咲樹菜が一人暮らしをしなくちゃいけなくなって…。」

「は!?」





奏汰も楓も驚いてる。





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