オレとお前

「お前男と手繋いで歩いてたらしいな!!タツヤに聞いたぞ!!」


朝方4時過ぎ,マンションに響きわたる声。7月の蒸し暑い湿気,外は静けさとスズメの鳴く声,新聞配達のバイク音
何もかもが止まったんだ


「はぁ?なにいきなり」


「んなわけないぢゃん!!」


「マヂ意味分かんないよ」


寝起きのダルそうな顔でオレを睨みつけた眼差しにオレはまた怒鳴った。


「タツヤが言ってたんだわ!間違いないって言ってわ」


「先週の火曜の夜ツレと飲みに行くって言った日だろ!!」


「男だったんだろ!!」




「誰なんだよ!!!!!!!!」






彼女は何も答えなくなり下を向いて自分の目をこすり始めた。






"泣いてんじゃん…゛





まゆなに裏切られたと確信をついた。最初に違うって否定したのは何?
オレとまだ一緒にそれでもいたいから?この生活が壊れるのが嫌だから? その男とうまくいかなかったから?自分がかわいいから正義?何だお前は‥










「なぁオレの事好き?」
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