君が好き。


「朝は危なかったね~!」

歩実がパンにかじりつきながら言った

あれから時間は経ち今は昼休み。生徒たちはみんな自由に場所を選んでお昼を食べている

「え?何が?」

「席替えだよ!せーきーがーえ!!」

「ああ!あぁうん…まあね」

「何それ!席替えは延びたんだからもうちょい喜べー!」

「だって隣だけど全くしゃべんないし…」

「それが福島じゃん!それでも好きなんでしょ?頑張れ!」

「…うん」


そう―…

話が続かなくても、シカトされても、無愛想でも…

好きなんだ――…



どうすれば届くの…?


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