ハルカナ約束
二人で寝転がって かる太を撫でる。

「かる太、どっか痛いとこ…ない?」

いつもなら「ワンッ」って答えるかる太。
でも今は返事もない。

「かる太、ごめんな。
お前が苦しんでんの全然気付いてやれなくて」

一瞬、かる太が頭を動かした気がした。

「動くな。じっとしてろ。
俺たちがちゃんと傍にいるから、な?」

かる太はぐったりと横たわったままだ。
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