ハルカナ約束
「初めて散歩した時の事、覚えてるか?」

「哉ちゃんがリードを持ってて、引っ張られちゃった時の事?」

「おお、それ。
かる太ったら散歩に大喜びでさ。
俺まだ ちっこかったし。
おもっきり引っ張られて…つーか引き摺られたよな。
膝擦り剥いて痛かったぜ」

「鼻の擦り傷も酷かったよね?」

「ああ、俺 鼻がたけーからな!」

「違う、違う!」

いつの間にか春香と二人笑っていた。
かる太と過ごした時間がゆっくり甦ってくる。
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