ハルカナ約束
「お留守番、ありがとうね。
あ…やっぱり…。かる太…」

円香さんはぐったりした かる太を見て表情を暗くした。

「急いで帰って来て正解だったね…」

お袋の顔色も冴えない。

みんな分かってたんだ。
かる太の命が…あまり長くない事を。

「今まで かる太の傍にいてくれたの?」

俺たちは頷くしか出来ない。

「そっか…。
かる太は幸せ者だねぇ~」
< 139 / 166 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop