ハルカナ約束
かる太を抱いて泣き喚く春香と俺。
結局、根負けしたのは春香の母親の円香(まどか)さんだった。

「自分の兄弟だと思って、ちゃんとお世話をするのよ?」

「うん!絶対、ぜ――ったい、する!」

「お散歩も毎日するのよ?」

「うん!お散歩する――!
それより、この子、男の子?女の子?」

・・・・・・・・・・

「男の子だわね」

「じゃ、名前は哉太」

「は――!?
それ、俺の名前じゃんっ!!」
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