ハルカナ約束
「じゃ、俺出掛けるから。
気をつけて行って来いよな」

「火の元とか気をつけてよ!」

「分かってるって!
火なんか使わねーから安心しろ。
じゃあな!」

一人残されるのは性に合わないから、先に出て来てやった。
見送りなんてしようもんなら、春香とも会わなきゃならねーし。

あいつに

「なんで哉ちゃんは行かないの?」

なんて言われたら、答えに困っちまうからな。
目が泳いじまうぜ!


みんなと集まるのは夕方だから、テキトーにヒマ潰しでもするか。

仕方なく俺は街をぶらつく事にした。
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