パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
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「有り難うございました」


「遅くまで悪かったね」


食堂専用のプリペイドカードで支払いを済ませると、龍太郎達は連れ立ってそこを後にした。

彼の居る実験棟は外に出て、100m程歩いた所に有る。


「ほら見てみろ。今日のはまた、あんなに見事に輝いて……」


澄み切った空に浮かんだ月は、街灯がまばらな研究所の屋外もくっきりと照らし出してくれている。


「ああホントだ。俺の横縞も、縦縞になりそうな程綺麗です」


「なんだ、フンッ。自覚は有ったんじゃないか、ハッハッハッ」


「博士だって嫌いじゃない癖に」


二人は久々の再会を楽しんでいた。


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