パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
「だがな。当然と言えば当然なんだ。フンッ、異世界と言えど、時の進みはさして我々と変わらないのだから」


パラレル・ワールドに於ける異世界の環境は、ほぼ今居る地球と変わらない。(勿論、地球どころか太陽系さえ無い世界も多数存在するのだが)よって時間にも僅かな誤差しか生じていないのだ。


「そうかぁ。で、異世界に僕なんかは居たんですか?」


「残念ながら今はそこまで被写体には近付けない。フンッ、カメラを異世界に送り込んでいるわけではないから、こちらの狙った人物のみを拡大して確認することは出来んのだ」


「条件的には異世界の俺達に程近い場所を閲覧ポイントとしているから、偶然画面に写り込むといったことも有るかもな。ねえ博士?」


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