パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
「ああ。でもそんな偶然を待っている訳にはいかん。フンッ、それで作ったのがこれだ」
そう言って龍太郎が抱えて来たのは、大きめのラジコンカー程の機械だった。
「これがアナザー・ワールド・トラベラー(A.W.T.)なんですね。カックイイや!」
「流、オモチャじゃないんだぞ? もっと慎重に扱え」
「純一郎さん、すいません」
流は機械から手を放し、ホールドアップの姿勢で後退りした。
「いや、流。いいんだ。それのコア部分は二層の免震隔壁で守られている。フンッ、叩き落としても壊れやせん……だが流、流! ホントに叩き落としたら他の部分が壊れる!」
A.W.T.を頭より高く掲げていた流は、慌てて机の上にそれを置いた。
そう言って龍太郎が抱えて来たのは、大きめのラジコンカー程の機械だった。
「これがアナザー・ワールド・トラベラー(A.W.T.)なんですね。カックイイや!」
「流、オモチャじゃないんだぞ? もっと慎重に扱え」
「純一郎さん、すいません」
流は機械から手を放し、ホールドアップの姿勢で後退りした。
「いや、流。いいんだ。それのコア部分は二層の免震隔壁で守られている。フンッ、叩き落としても壊れやせん……だが流、流! ホントに叩き落としたら他の部分が壊れる!」
A.W.T.を頭より高く掲げていた流は、慌てて机の上にそれを置いた。