パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
「ちょっと流。あっち行ってろ」


流を押し退けて純一郎がA.W.T.を大事そうに抱えた。


「やだなあ2人とも、冗談ですよぉ」


「いやいや、でも流さん。フンッ、目が笑ってなかったみたいですが?」


龍太郎も腫れ物に触るようにして流と接している。


「大丈夫ですって! じゃあこれで異世界の僕らが居そうな施設に侵入して、メッセージを伝えるんですね?」


「そうだ、だから流。フンッ、頼むから壊さないでくれ! フンフンッ」


龍太郎はいつも以上に鼻を鳴らして懇願した。半べそをかいていたかも知れない。


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