パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
「現れた、博士現れました」


「黄色ランプ点灯っ! 後3mです」


  ピピピッ ピピピッ ピピピッ……


『どうもお疲れ様。フンッ、原口龍太郎ラボへようこそ』


「鼻炎なのもおんなじだ……」


流はそこに現れた3人と自分達を代わる代わる見比べた。


  ピピピピピピピピピピ……


警告音は鳴りっ放し、1m以内に近付いているからだろう。


『純一郎、俺。なんだその頭は』


「なんだってなんだよ俺! ワッ、ピエロみてぇだ」


やっと自分の爆発頭に気付いたこちらの純一郎は、手鏡を覗いてコームで整えた。


「流は……僕は割りとふつうです」


『なんで僕はこう冷静なんですかね』


流同士は軽く溜め息をつくと、肩を竦め合った。


< 43 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop