パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
「相手も確認出来たことだし、フンッ。レーダーを切るとしよう」


『フンッ。ビッグバンを起こすような真似を我々がする筈ありませんからなっ……て、おい! 加瀬っ!』


2人の純一郎はビクッとして手を同時に引っ込めた。彼らは笑顔でどれだけ手を近付けられるかを、試して遊んでいたようである。


『冗談ですよぉ、博士』


「本当にやるわけ無いじゃないですかぁ、なあ純一郎」


『そうだよ鈍一郎』


「俺はドン一郎じゃないっての」


『「ハッハッハッハッハッ」』


6人は互いに微妙な距離を保ちながら暫し談笑したあと、こちら側の3人はA.W.T.に乗り込んだ。


「そろそろ時間です」


「なんか帰りは盛り上がりに欠けますね」


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