パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
「ウゲッ、ゴホッ」


「フンッ、今の感じが次元の歪みを通った証なのか?」


ジャンプの際、純一郎のオレンジ頭はまた爆発していた。


「2度目は少し慣れましたね。でも純一郎さんの髪はまた凄いことに……」


A.W.T.から降りながら、流は哀れむようにまだ着席したままの純一郎の頭を見詰めていた。


「アレッ? まずいですよこれはっ!」


「どうした流、フンッ加瀬がどうかしたのか?」


「ジャンプの時に頭髪がかなり抜けてしまったようです、こんなに薄くなって……」


「それは禁句だぜ流」


腫れ物を触るようにして流から包み込まれていた頭を激しく振って、純一郎は立ち上がった。


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