パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
  ピィィィッ


また人物特定レーダーが警告音を発した。


  ピッ ピッ ピピッ ピピッ ピピ……


ラボの扉が開き、この世界の3人が現れる。


「全員ボンベを背負っているぞ」


『コーッ 原口龍太郎コーッ ラボへフンッ コーッ ようこそ。コーッ』


「鼻炎と呼吸音で随分聞き辛いな」


「純一郎さん、聞こえますよ!」


ここは光化学スモッグが常に発生しているという世界だった。


『装備も無いまま コーッ 外に居るのは コーッ 自殺行為です コーッ さあ中へ』


純一郎自慢のオレンジヘアーも、顔面を覆っているシールドの重みに耐えかねてぺしゃんこだ。


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