パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
純一郎は背中にムシ酸を走らせながらもさっき龍太郎が言いかけたことをムシ返した。
「解りましたよ、プリンは諦めます。それで何ですか? 問題って……」
するとラボの扉が開き、流が紺色の袋を掲げながら入って来る。
「おお、流。その袋だ。フンッ、それがコントローラーだ」
流は全力で走ったのか、龍太郎の前で腰砕けになると、弱々しく袋を差し出した。
「フンッ、次の世界は水の世界なんだ」
「み、水?」
「フンッ、ミミズじゃない。水だ」
「純一郎さんが席を外してた時に小型A.W.T.を飛ばした先がそうだったんです」
ビューアで覗いた先は水没した世界だった。温暖化の影響により領土が圧倒的に狭まった日本は、海底都市を建造することで居住スペースの不足を補っていた。
「解りましたよ、プリンは諦めます。それで何ですか? 問題って……」
するとラボの扉が開き、流が紺色の袋を掲げながら入って来る。
「おお、流。その袋だ。フンッ、それがコントローラーだ」
流は全力で走ったのか、龍太郎の前で腰砕けになると、弱々しく袋を差し出した。
「フンッ、次の世界は水の世界なんだ」
「み、水?」
「フンッ、ミミズじゃない。水だ」
「純一郎さんが席を外してた時に小型A.W.T.を飛ばした先がそうだったんです」
ビューアで覗いた先は水没した世界だった。温暖化の影響により領土が圧倒的に狭まった日本は、海底都市を建造することで居住スペースの不足を補っていた。