パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
「ああ、僕らはもうあちらの世界には帰れないんだ」
流は少し鼻声になり、我が身の不幸を嘆いている。
「はっはっ、馬鹿だなあ流は。こっちにはA.W.T.の発明者がいらっしゃるんだぞ。いざとなればちょちょいと……ねえ博士?」
しかし龍太郎は渋い顔で返答した。
「うむむ、フンッ。でも1から作り上げるから、半年はかかってしまうぞ……」
「半年も……ですか」
──────────────
「加瀬の機転で助かったよ、フンッ」
純一郎は不測の事態に備えて、サイクロトロンのタイマーを2時間毎に設定していた。イタズラ心でそれを2人には内緒にしていたのである。
「酷いですよ、人格を疑います! 言っていい冗談とそうでないものの区別もつかないなんて!」
流は少し鼻声になり、我が身の不幸を嘆いている。
「はっはっ、馬鹿だなあ流は。こっちにはA.W.T.の発明者がいらっしゃるんだぞ。いざとなればちょちょいと……ねえ博士?」
しかし龍太郎は渋い顔で返答した。
「うむむ、フンッ。でも1から作り上げるから、半年はかかってしまうぞ……」
「半年も……ですか」
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「加瀬の機転で助かったよ、フンッ」
純一郎は不測の事態に備えて、サイクロトロンのタイマーを2時間毎に設定していた。イタズラ心でそれを2人には内緒にしていたのである。
「酷いですよ、人格を疑います! 言っていい冗談とそうでないものの区別もつかないなんて!」