パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
「そっか。そうですよね。あの発電機が無いと乗用アナザー・ワールド・トラベラーは動かせないんだった。でも、核に替わる抑止力って……」


「それがな、フンッ、機械の世界に有るんだよ」


「ええっ? そりゃ蓮さんが喜びます。蓮さんの喜びは俺の悦び、あああ」


思わぬ土産が出来そうで、オレンジ頭も色めき立った。


──────────────


「博士、準備出来ました」


「始めてくれ。フンッ」


「了解。純一郎さん、電圧正常です」


「よし、サイクロトロン起動。電磁軌道に通電」


「クラインの壺生成。陽子ビーム発射」


  ビ ビ ビ ビ ビ ビ……


「3、2、1、アクション!」


  カチンッ


「カチンコなんか、一体どこから持って来たんですかぁぁ」


そして彼らはまだ見ぬ機械の世界へと旅立って行った。


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