パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
『そういうことっすね。でも核融合は、一旦モノにしてしまえれば放射能も余り出ませんし、クリーンで膨大なエネルギーになります』


「つまり俺は蓮さんと細く長くお付き合いして行けると、そういうワケだな? 俺」


『なんだ? 俺、お前? いや俺っ! 蓮さんと付き合ってるってのはどういう了見だ。そちらの流は知ってるのか?』


面倒なことになりそうだったので流はアッサリ「嘘ですよ」と白状する。


「う、嘘じゃないさ。あくまでこれから築き上げる関係……なんだから」


急に勢いが無くなった純一郎は「じゃあくるみちゃんの治療法を伺いましょうよ」と話を逸らす。


『それなんですが、やはりウチの世界でも無理そうなんです、すぅぇ、スェックション。フンッ』


『腫瘍等はマイクロマシンで切除可能ですが、くるみちゃんの場合は……』


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