パラワー『天才・原口龍太郎博士のエトセトラ』
「つまりフンッ、あちらでは年端の行かない子供でさえ、とてつもない知の巨人である可能性が大なわけだ」
すっかり勢いが無くなってしまった純一郎は、椅子に寄り掛かっている。
「曲がりなりにも頭が良いと言われてきた俺達にとっては、ちょっとプライドが傷付いちゃうかも知れないっすね」
「じゅっ、純一郎さんも頭がいいって言われてたんですかっ?」
流がここぞとばかりに突っ込んだ。
「なんだ流。ハハハ、お前も言うようになったよなぁ」
当然また突っ掛かってくるだろうと思われた純一郎からの優しい視線に『純一郎さんにもまだまだ遠く及ばないんだな』と流は頭を掻いていた。
──────────────
漸く自らのプライドと折り合いを付けた龍太郎達は、訪問の旨を書いた信書を小型アナザー・ワールド・トラベラーに託した。
すっかり勢いが無くなってしまった純一郎は、椅子に寄り掛かっている。
「曲がりなりにも頭が良いと言われてきた俺達にとっては、ちょっとプライドが傷付いちゃうかも知れないっすね」
「じゅっ、純一郎さんも頭がいいって言われてたんですかっ?」
流がここぞとばかりに突っ込んだ。
「なんだ流。ハハハ、お前も言うようになったよなぁ」
当然また突っ掛かってくるだろうと思われた純一郎からの優しい視線に『純一郎さんにもまだまだ遠く及ばないんだな』と流は頭を掻いていた。
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漸く自らのプライドと折り合いを付けた龍太郎達は、訪問の旨を書いた信書を小型アナザー・ワールド・トラベラーに託した。