屍の孤島
臭い息を吐き出しながら、ゾンビが秀一を掴もうとする。

その時。

カシン!

小気味いい音と共に、猟銃のボルトアクション機構が正常に作動した!

薬室の閉鎖、開放が行われ、猟銃が発射可能な状態になる。

「やった!」

歓喜の声もそこそこに、秀一は素早く猟銃を構えた。

ゾンビとの距離は、もう目と鼻の先。

殆ど銃口をゾンビの鼻先に押し付けるような形で。

「くらえ!」

秀一は引き金を引く!

同時に大きな発射音と共に猟銃が火を噴く!

想像以上の反動に秀一は大きくよろめき、ゾンビもまた猟銃の威力でブラブラさせていた不安定な頭を吹き飛ばされ、血飛沫を上げながら倒れた。

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