屍の孤島
頼もしい夕映の発言に、ほんの僅かな光明が見えてくる。
しかし…。
奏が建物の外を見た。
いつの間にか入り口いっぱいにまで、ゾンビの群れが殺到している。
今にもガラス張りのドアを突き破って突入してくるのではないかという状況だ。
こんな状態では、外に出て船に辿り着くまでに殺されてしまう。
「この港はもう駄目だな…別の場所で船を探すしかない」
秀一が苦虫を噛み潰したような顔で言った。
「よし、とりあえず建物の裏口から外に出て、みんなで船を探そう。海に囲まれた島だから、港以外にもどこか船があるかもしれない」
秀一の言葉に小野寺が、夕映が、奏が頷く。
だが。
「私は嫌よ」
そう言ったのは梨紅だった。
しかし…。
奏が建物の外を見た。
いつの間にか入り口いっぱいにまで、ゾンビの群れが殺到している。
今にもガラス張りのドアを突き破って突入してくるのではないかという状況だ。
こんな状態では、外に出て船に辿り着くまでに殺されてしまう。
「この港はもう駄目だな…別の場所で船を探すしかない」
秀一が苦虫を噛み潰したような顔で言った。
「よし、とりあえず建物の裏口から外に出て、みんなで船を探そう。海に囲まれた島だから、港以外にもどこか船があるかもしれない」
秀一の言葉に小野寺が、夕映が、奏が頷く。
だが。
「私は嫌よ」
そう言ったのは梨紅だった。