あの月の下で
(…ふぅ、またやっちゃったよ)
私はろくに眠気も覚めやらぬまま、身仕度を始める。
(あ〜ゆっこになんかおごんなきゃな…)
そんなことを思いながら急いで顔を洗い、髪を梳かし、適当に選んだ服を着替えて家を飛び出す。
もちろん、ノーメイクだ。
駅に着くと、二、三の中学生っぽい女の子達が固まって、こっちを睨んでいた。
「はい美月さん到着。あんた、これ二回目!もう、目覚ましくらいかけときなさいよ!」
と最初にどやしつけたのは先程の電話の彼女、堂本裕子。通称ゆっこである。
美月は、彼女とは小学校入学以来の付き合いで、いわゆる幼なじみ。美月にとって一番信頼できる友達だが、少々気が強いのが難点だ。
私はろくに眠気も覚めやらぬまま、身仕度を始める。
(あ〜ゆっこになんかおごんなきゃな…)
そんなことを思いながら急いで顔を洗い、髪を梳かし、適当に選んだ服を着替えて家を飛び出す。
もちろん、ノーメイクだ。
駅に着くと、二、三の中学生っぽい女の子達が固まって、こっちを睨んでいた。
「はい美月さん到着。あんた、これ二回目!もう、目覚ましくらいかけときなさいよ!」
と最初にどやしつけたのは先程の電話の彼女、堂本裕子。通称ゆっこである。
美月は、彼女とは小学校入学以来の付き合いで、いわゆる幼なじみ。美月にとって一番信頼できる友達だが、少々気が強いのが難点だ。