まだ…君に…恋してる （最愛ダーリン番外編）

「会わなきゃよかった…」


未来がポツリとつぶやいた。



「え？」



「こんなことなら…
会わなきゃよかった。
あのままずっと…一人で
生きていく覚悟でよかったのに…」



「未来？」



「肇が会いにこなかったら
私はあのまま一人で生きてるし
仕事が生き甲斐だったし…
なんにも不自由なんてなかった。
いつか…誰かを受け入れられたら
そこで考えて
たとえば結婚したら
子供をつくって産休とって…
そんな人生しか選択はなかった…」


俺は滴が落ちる
未来の髪の毛を
バスタオルでふいてやった。



「俺が会いに来たの
未来にとっては間違えだったか？」



「今…思うと
間違えた……ね。」



ショックだった。



「間違いだったのか？
未来の心にはそう
うつってるのか……」



心がバラバラに砕けた気がした。