まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
泣きそうになった。


「肇?」


未来の声に
立ち上がった。


ぶざまに泣きだしそうだった



俺はそのままシャワーに向かう。



シャワーの音と
お湯が俺の動揺を隠してくれた。


 間違い?


なんでこんなに愛してんのに…
こんなにそばにいるのに
あきらめないと
ダメなのか・・・・


自分が未来を
掴みきれないことが
情けなかった。



「未来しかいないんだ……」


俺は生まれてきて
一番に見た未来に恋をして…


遠回りしたけど
俺はずっと未来を
求めてきた。


未来とひとつになって
俺の心は益々未来を求めてる。


間違いなんかじゃない…


「なんで…わかってくんない?」



シャワーに打たれ続けて
俺は心の叫びをぶつけていた。
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