まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
二人部屋の父の病室


「今朝 隣の人が
亡くなってね…パパと同じ
病気で……」


母が目頭を押さえた。


「寿命だからな……
最後におまえに会いたかったんだ。
おまえが気がかりでな。
いい人は…いるのか?」



「いや…男の世界だからな…
それに選手がカッコよくて
通訳なんて
目立たないんだよ。」



「孫が見たかったな…」


父がつぶやくと俺は
申し訳ない気持ちになった。


「わるいな・・・
とうさん
まだまだ長生きしてたら
もしかしたら…会わせられるか…な」



「そうか?
会えるのか?」



「ごめん……。
しばらくはないな~~~
だから頑張ってくれよ。」



父はため息をついて
頭まですっぽりと布団をかぶった。



  孫か……


結婚もしてないのに
無理だろ?


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