まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
廊下が騒がしくなって
足音が近づいてきた。



「おじさん!!」


飛び込んできたのは未来



俺に気づかず
父に飛び付いた。



「なんでもっと早く
いってくれなかったの?」



「未来も来たか・・・
悪かったな。
遠いところ……。」



「パパが迎えにきたから…
苦しい?」



俺は未来の後姿にただ
茫然とするだけで……


「さっきまで苦しんでたのよ。
肇と未来が来て落ち着いたみたい。」


母の声に未来が



「はぁくん?」



そして俺の方を振り向いた。



未来の顔がお化けでも見たように
俺を見ていた。



「ひ…ひさしぶり…」

俺も動揺していた。
もう二度と会うことはないって
思っていたから……


「あ・・ひさしぶり・・・」



お互いの動揺が手に取るように
わかっていた。
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