まだ…君に…恋してる （最愛ダーリン番外編）

勇気を決して
実家に戻った


両親は愕然としていた。



｢相手は？」


｢言わない…」



｢未来　そんな簡単なことじゃないぞ。」

いつも笑顔で満ち溢れる
パパとママが

私の見たことのない顔で
暗く沈んでいた。


「ごめんなさい・・・・。
一人で育てて行きたいの。
少しはきっと…いや…
きっとたくさん迷惑かけるけど
お願いします。」


私は大きなお腹が
つっかえるほど土下座した。


「相手には言ってるのか？」



｢言いません……。
言うつもりないから…。」



ママが泣きだした。


「信じてたのに……
結婚してくれるならお腹に子供が
いても私たちは大喜びだったけど
一人で育てるなんて…
そんな簡単なことじゃないわ…」



「わかってる・・・・。
でも…産みたかったの…。
これから先一人で生きてく
この子は私の宝物なの…」




「赤ん坊が苦しがってる。
もういい…顔をあげなさい。」

パパが言った。


「ごめんなさい
失望させてごめんなさい…
だけどこの子のことだけは
許して下さい。
望んで産む子です……。」


私は泣いて訴えるしかなかった。