まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
同じ時期 留学してきた
瑠琉は寂しそうにしていた。


新体操の選手らしく
抜群のスタイルと
美しい顔立ちで
男子生徒の注目の的だったけど


英語がうまくつかえず
そのうちに
コミュニケーションもとれずに
一人で静かにしてることが多かった。



いい人を演じている俺は
そんな瑠琉に
声をかけて
なるべくみんなの輪に
誘ってやった。


俺も日本語を話せる
貴重な存在の瑠琉と
すぐに仲良くなったけど
瑠琉はちょっと危険だった。



話をするようになって
瑠琉が札幌から来たことを
知った。


留学期間は長いけれど
ここでしっかりとした
付き合いをしていないと
あと後面倒なことに
巻き込まれないとも限らないから



俺は瑠琉には
一切手を出さなかった。


積極的な瑠琉から何度も
告白はされたけど


「好きな人がいるから」

そう言って逃げていた。


それから今まで楽しんできた
GFたちとも手を切った。


瑠琉が未来に話したら…


そう考えると
身の毛もよだつ
未来にとって俺は
いつでも未来だけの俺で……

こんな軽いことしてたなんて
絶対に知られたくなかった。

幸い英語がダメな瑠琉には
それがばれることは
なかったけど・・・・・。
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